マルコと銀河竜 感想
マルコと銀河竜をプレイしたので感想を書いていきます。
今回はこれまでよりも雑記的で短めな内容になりそう。
感想
僕はこの作品をAmazonで2000円で売られていた時に購入したので、それを考えると十分に楽しませてもらったと思います。ただ、フルプライスで買っていたら満足できてはいなかったかも。
本作の特徴である1000枚級のCGとカートゥーンアニメを使った演出は新鮮で分かりやすい魅力があって良かったです。ただ、カートゥーンは今回は物珍しさで面白かったけど、これが2回3回と続くともういいかなってなりそう。
キャラクターもみんな個性的でキャラが立っていて良かった。逆に立ちすぎていて作中で十分に掘り下げが出来ていなくてもったいなあと感じるくらい。でも、タイトルの「マルコ」と「アルコ」の二人についてはしっかりと描き上げられていたので、これについては贅沢な要求かな。
個人的に好きなキャラはラッカ。まず見た目が好き。パーカー姿の女の子ってかわいくないですか。それにのらりくらりとかわしながら裏で物事を操っていそうな腹黒さとか狡猾さとかのギャップが良い。テニスウェア姿のCGとか完全に狙ってるし、もっとサービスCGが欲しかったです。
シナリオについては正直あんまり評価できなかったですね。『愛』とか『希望』とか『家族』とか本作に込められたテーマは理解できるんですけど、10時間足らずのこの作品でこれらすべてを語るには駆け足すぎた。
それにラスボスの立ち位置であるアスタロトにほとんど何も感情が持てなかったのが残念。敵役にも確固とした信念や惹きつけるようなカリスマが必要だと思うのですよ。絶対に敵わないような絶望感とかこちらが間違っているのではと錯覚させられるような別の正義感とかがあれば読み終わった時のカタルシスが何倍にも膨れ上がるのに、アスタロトにはそれが無かった。アスタロトに限らずハクアも裏切ったあとの心情の描写が薄くて、終わった後もあんまり良い印象を抱けていないのが事実。
ギャグ要素についてはある意味予想通りというか期待通りというか。ところどころ置いてけぼりにされたような感覚になった時もあったけれど、ワチャワチャとした日常シーンとかは面白かったです。パンダグラフさんが意外と常識人だったり、瑠璃ちゃんのファイルーズあいさんの叫び声にサマポケの識ちゃんを感じたり、テラの浮き沈みの激しいテンションだったり。会話のテンポの良さは流石HARUKAZE。
まとめ
シナリオについては結構酷評しましたけど、最後の終わり方はとても良かったです。別れと出発と王道の流れでしたけど、スッキリとした爽やかさがあってそれまでもモヤモヤが晴れるくらいには清々しいエンディングでした。
新しいことに挑戦しようとした意気込みとその成果は垣間見られましたけど、全体的に粗が見える作品でした。でも遊んでよかったとは思います。