鵺のなく頃に

アニメ・ゲーム・イベント・野球の感想を気ままに書き綴ります。

ジュエリー・ハーツ・アカデミア -We will wing wonder world- 感想

「輝け、僕の意志――」

「いくよみんな――わたし達の全力を!思いっきりぶつけてやろう!!」

 

きゃべつそふと様最新作、『ジュエリー・ハーツ・アカデミア -We will wing wonder world-』の感想記事です。

発売から1ヶ月強。発売日当日に購入して、約40時間のプレイでクリアしてから1ヶ月。
感想記事を書こうという意識は常にあったのですが、いろいろ忙しくて手を動かせませんでした。(バレットフィリアやEQUALINEやENDER LILIESにうつつを抜かしていただけです、すみません
言い訳じみてますが、ジュエハは私が過去に遊んだノベルゲームの中でもトップクラスに面白かった作品で、感想を書きたいキャラやシーンが多すぎてまとめるのが難しいです。実際、クリア直後に少し書いていたものがあったのですが、それをあらためて見るとこれ書き終わらないなと気付きました。

ですので、詳細な部分は妥協して、ざっくりとした感想をとりあえずまとめることにしました。よろしくお願いします。

(以降ネタバレ注意)

 

はじめに

 

プレイ時間:40時間くらい

私は読み進めるのが遅いほうですが、アメグレ・さくレットはどちらも30時間くらいでクリアしたのと比べると、ジュエハはボリュームが多かったです。
ただ、ボリュームが多いといっても、シナリオの展開で途中でダレたなと感じることはあまりなく(戦闘シーンは別、後述)、冬茜トム先生の書く文章の読みやすさと構成力の高さを感じました。

振り返り

本当はここで作品中の好きなポイントや印象的だったシーンについて書く予定だったのですが、1つ1つについて満足するまで書いていたらキリがないことが判明したので、やむなくざっくり振り返ります・・・

とりあえず印象に残っていることを箇条書きで適当に書き連ねますか、、、

・人間、獣人、吸血鬼の存在と歴史
・マスターの正体
・メアの変彩
・マークスとヴェオの決闘
・ソーマ VS ペガサス組
・ソーマとルビイの和解
・アリアンナの闇堕ち
・ベルカの覚醒
・レイ先生とメイナートの戦闘
・シャーロット先生

いや、多すぎですね。しかもそれぞれについても語りたいことがたくさんあって、いつまでたっても書き終えられない(悲しみ)。

むしろ、プレイ中のメモ書きがあるので、それを振り返ってみるか。

サファイア、ルビー、ダイヤモンド。エメラルドはどこ?
→終盤で出てきましたね。というかエウリュアレ討伐後のソーマはサファイアからエメラルドに変彩していて、そのソーマのエメラルドに刻まれた記憶を読んでいた(だからメッセージウィンドウが緑色)という設定だったから、エメラルドは最初からそこにあったという・・・。冬茜トムやばいよまじで。

・シャーロット先生・・・
→シャーロット先生が退場してからも、遺されたトルマリンを介してシャーロット先生がクラス・ペガサスを導く場面が何度かありましたが、いつも泣いてました。シャーロット先生、本当に良いキャラでした。願わくばレイ先生との過去話とかもっと見たかった。

・アメグレとさくレットはキャラクター基本的に死なないしループものだったしと思ってたらこれ。
→今作はどうなるのかなと思ってましたが、見事に想像の斜め上をいかれました。過去作プレイ済みの人のほうが最初のギメル襲来後の絶望感は大きかったのでは。

・挫折からの成長、良いよね。
→王道の展開だけどそれがいい。アリアンナもベルカもメアもマークスもヴェオも物語中で様々な困難を乗り越えての結末だったわけで、ほんとよくがんばったなあと思います。特にマークスは初期の性格や好感度がアレだったので、作中でどんどん成長していくのが楽しかったです。

・アリアンナ平和主義精神強すぎるなあ
→これはまあちょっとイラッとしましたね。あまりに楽観的すぎるだろうと。でも、そんなアリアンナがいなければ最後の結末に届くことはなかったとも思う。闇堕ちのシーンもまさかあのアリアンナがという驚きを抱かせてくれたので、必要経費だったのかな。

・ヴェオノアてぇてぇ
→尊かったなあ・・・!!!(血の涙)

・ここでメア裏切るのかああああああああああ
→メアがゲゼルマン関係で裏切るとか敵になるとかそんな不穏な気配は感じてましたけど、ゲゼルマンが学園から去ってしばらくしていたので記憶の隅っこにその不穏な気配をしまっていたところにいきなりグサッと刺されました。衝撃デカかったです。

・ゴーレム関係
→チートルたちが死んだだけでなく、そのジェムをゴーレムに埋め込むのとかエグすぎ。ここでアストゥリオスがただの石像ではなく、石化された本人だと明かされてここでも脳を破壊されました。

・メアの荒らげつつも泣きそうな叫び声
→メア VS ペガサス組でメアが自分に言い聞かせるように苦しそうに叫ぶところとかアリアンナのどこまでも真っ直ぐな想いを受けて顔がぐしゃぐしゃになるところとかゲゼルマンに惨たらしい仕打ちを受けてボロボロになっているところとか共鳴とか変彩とか全部インパクト強かった。
変彩の直前の言葉の「怖いことなんて怖くない」、この言い回し本当に天才。この一言だけで昔のメアと今のメアの変化が表れていて、もう他に言葉はいらないってかんじでした。

・歩サラあああああああああああああああああああああああああああ
→マスターの正体察せられなかったの一生の不覚です。

メモはこのあたりまで。終盤はなんかメモを取るのも煩わしく、一心不乱に読み進めていました。
本当に印象に残っているシーンが多く、ボリュームがただ多いだけではなく内容の非常に濃い作品だったとあらためて思います。
最後のエウリュアレ戦と神アンナについては否定的な感想も多く、その感想というか意見も理解ります。ただ僕は、それまで辛酸を嘗めさせられていたエウリュアレに対して神アンナの超パワーで鬱憤を晴らすように勧善懲悪決めていくのがカタルシスがあってスカッとしたので結構好きでした。挿入歌もめちゃくちゃカッコいいし。

不満点とかその他

シナリオについては上記の振り返りで書いたようにとても良かったです。

ただ悪かった点もいくつかあって、まずは戦闘シーン。本作中戦闘シーンはけっこうな数出てきましたが、大体冗長で展開がワンパターン。序盤は少し味方が優勢だけど、途中で敵が本気を出してきて一気に窮地に陥る、その後味方が覚醒するか助けが乱入してその場を凌ぐという流ればっかりで正直戦闘シーンは展開が読めて飽きてきました。レイ先生 VS メイナートとかソーマ VS ペガサス組とかはそこから外れる展開で新鮮で面白かったです。

後はシステム周り。まずセーブデータが少なすぎる。2倍は欲しい。セーブデータにコメントを付ける機能も欲しい。次に選択肢までスキップが欲しい。そんなに選択肢はないけど、その分次の選択肢まで非常に長いので回収がめんどくさかった。
お気に入りボイス登録やチャプター機能も欲しかったけど、せめて前半のセーブデータとスキップは次こそはなんとかしてほしい。

今作はアメグレさくレットの梱枝りこ先生ではなくしらたま先生が原画/キャラデザでしたが、遊んでみるとそんなに違和感はなかったです。ただこのボリュームに対してCG枚数は少ないかな・・・と。もっと差分とか別ポーズの絵とかあれば戦闘シーンもちょっとは見栄えがよくなっていたのでは。

音楽は普通に良かったと思います。個人的には最後の挿入歌のRising Formalhautがとても好きです。

まとめ

なんかまとまりのない記事になってしまった気がしますが、僕の文章力と表現力ではこの作品から受けた感情を書き表すことが出来なかったということでしょう。
とにかく非常に面白い、面白いという言葉で片付けるのが不適切ではないかと思うくらいの作品でした。
クラス・ペガサスが歩んだ軌跡、紡いだ物語を一緒に見届けることが出来て幸せでした。願わくば平和な世界での彼らの日常とかをもう少し見せてくれると嬉しいです(意訳:ファンディスク出してくださいお願いします)。