鵺のなく頃に

アニメ・ゲーム・イベント・野球の感想を気ままに書き綴ります。

アインシュタインより愛を込めて APOLLOCRISIS 感想

アインシュタインより愛を込めて APOLLOCRISIS』プレイしました。

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前作(無印)の『アインシュタインより愛を込めて』はプレイ済みで過去に感想記事を書いてあるので、今回も書いてみたいと思います。

 

あらすじ

夏の冒険から1年後ー

小笠原から帰還して1年近くがたった。

夏のはじまり。
学園3年生になった 愛内周太は、まんぜんと季節の移り変わりを眺めていた。

のんきなクラスメート達。平和な毎日。
帰らない恋人、 「有村ロミ」。

すべてを、ただぼんやりと眺め、待ち続けていた。

そんな彼のもとに、彗星機構のリーダーである「ミコ」からの手紙が届く。

再び彼とその仲間達は、世界は、彗星にまつわる野望の中に取り込まれていく。
最後の夏が始まろうとしていた。

ー公式サイトSTORYから引用

去年発売された「アインシュタインより愛を込めて」のアペンド版(続編)となります。
デビュー作ではございましたが、たくさんの方に応援いただきました。
今回お礼と、スタッフのわがままを兼ねて、制作させていただきました。

本編より1年後の夏の最後の物語をお楽しみください。
プレイ時間は4時間ほどとなります。
短いながら、やり残しがないように全部詰め込んでおります。

ー公式サイトCONCEPTから引用

感想

前作は消化不良感がありましたが、今作はお金を出してでも買って良かったなと思える満足感がありました。
想定プレイ時間は4時間ほどとありましたが体感7時間くらいで、十分な濃度と密度で展開が繰り広げられていたと感じます。

前作から1年後の世界が舞台で、「科学特捜部の活動を再開する前半の科学特捜部(日常)パート」と「彗星機構やアポロクライシスとともに星を守るために行動するAPOLLOCRISIS(非日常)パート」の2部に分けられていて、最後にエピローグがありました。また、新キャラクターとして前作でもわずかに出ていた「ミコ(ミコ)」と完全新規の「野上」が登場しました。

今作ではメインヒロインである有村ロミや彗星機構のボスであるミコの謎について掘り下げられ、その結果明らかになる真実を受けて主人公の周太がどのような選択をするのかが大まかな流れでした。

率直な感想としては前作で終盤に振りまくだけ振りまいて終わった設定や伏線を回収するとともに、個人的に物足りなく思っていた周太とロミのやりとりを十分に堪能できたのでとても満足しました。ロミの設定については前作プレイ時には全然考えに至らず、今作の冒頭で本物の茜と同時に存在するシーンを見て初めてその可能性を思い付きました。もう一度前作から遊んでみると実は張り巡らされていた伏線があるかもしれませんね。

エピローグは感動の一言ですね。物語の途中で「これひょっとして離別エンド?」と不安になったりもしましたが、無事にハッピーエンドで終わって安心しました。ロミの泣きじゃくる笑顔と周太のやり遂げた笑顔、「君が一番だ」「やった」の短い言葉にこれまでのすべてが込められているように感じました。
サントラ聴きながらブログ書いていたんですが「APOLLOCRISIS」流れてきたらエピローグの最後のシーンが浮かんできて泣きそうになってます。

アペンドについて

Twitterとか批評空間とかでも現状アペンドの評判は好評で、僕自身もとても高評価しているのでアペンドが最初から無印に入っていれば良かったのにとは当然思いました。

ただ、「無印は周太と父親の物語」「アペンドはロミと周太の物語」であり、これをひとつの作品中に続けると魅力が薄れるという意見を見かけて一理あるなとも思いました。
1年前に無印を読んでいろいろな感想や考察をして、そして作中の経過時間と同じ1年後にアペンドを読んだからこそ今回のAPOLLOCRISISに感じるものがあったのは確かだと思います。これが無印の直後にAPOLLOCRISISに繋がっていたらどうだったかな・・・。前半部分の解釈や考察が不十分になってそれがアペンド部分にも尾を引いていたかもしれないし、杞憂で今と同じように満足感に包まれて、アイこめという作品全体の評価がさらにワンランク上になっていたかもしれません。結局のところはなんとも言えないですが、APOLLOCRISISという続編を出して綺麗に作品を完結させてくれたことは本当に良かったです。

あと、今回アペンドを読んでいて心地よさを感じた理由の一つに、1年前の事件・そこから1年という歳月を経て周太の精神的な成長があると感じました。周囲に毒を吐きがちな性格は健在であるものの刺々しさはほどほどになっており、以前みたいに問題を起こしたりはしないだろうという安心感がありました。

まとめ

無印では楽しかったと思いながら不満もいろいろありましたが、APOLLOCRISISでそれらを解消しながら無印のその先の幸せな結末を描いてくれて本当に良かったです。感想には特に書いてなかったけどパッケージイラストも本編で登場してくれて、素敵なイラストだと思っていたので嬉しかったです。

アイこめについては今作で終わりだと言っていた(ような気がする)けど、エンディングでは何か匂わせるようなことも言っていたのでほどほどに期待していようと思います。

 

 

余談

・相変わらず誤字脱字多いですね

アオイトリ鳥の詩がネタで出てきて草

・郷田おじさんがすべての諸悪の根源じゃね?

・野上さんの水着履いてない疑惑にセルフツッコミしていて草f:id:whitethrush0707:20210926201942p:plain