鵺のなく頃に

アニメ・ゲーム・イベント・野球の感想を気ままに書き綴ります。

アメイジング・グレイス -What color is your attribute?- 感想

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アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-、クリアしました。
去年の今頃にさくらの雲*スカアレットの恋をプレイして、冬茜トム先生が創り上げる世界や物語に感銘を受けました。そうすると、当然のように前作のアメイジング・グレイスにも興味が出ましたが、作品の舞台が12月のクリスマスということで、せっかくなら季節感を合わせてプレイしたかったので昨年(2021年)の12月になるまで楽しみに取っておきました。
さくレットと同等以上の面白さという評判を目にしていましたが、それに違わず、非常に面白かったです。この感想記事を書いている頃には2022年の1月になってしまいましたが、さくレットと同じ1月10日に感想記事を書いていることにちょっと運命じみたものを感じてしまいます。

以下、本編

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2021年振り返り~イベント編~

前回に引き続き、2021年の振り返りをしたいと思います。今回はイベント編。

 

M.S.S Project -X'mas- StarNight PREMIUM Show 2021

最前列ッッッッッッッ!!!!!!

まじこの一言ですよ。横浜公演の昼夜に参加しましたが、夜公演がパシフィコ横浜1階6列というある程度キャパが大きな箱での最前列でした。何らかのイベントで最前列が当たったことは無かったですが、最初の最前列をMSSPに捧げることになったのは運命を感じますね。なんだかんだで10年以上推し続けているわけですし。

トークショーも楽しかったです。アナログゲームデジタルゲームスペシャトークショー大喜利スペシャルライブと2時間以上の公演が4000円という破格な価格で参加できたのはとてもコスパが良かったし、何より2年弱ぶりに生のMSSPに出会えたのが本当に楽しかった。今年もいろんなイベントに参加してきましたけど、今回のMSSPから貰ったエネルギーやイベントに参加した後の充実感や心の暖かさは他のイベントでは決して得られないものがありました。さっきも書きましたけど、長年推し続けている方達から受け取っているものはやっぱり別物なんだなと思いましたね。

来年の音楽ライブも横浜初日公演と仙台公演は参加が確定していて、千秋楽も最速先行は外れたけど可能な限り抽選に挑んで参加したいと思います。

博麗神社例大祭

3月と10月の博麗神社例大祭に参加しました。3月のほうは別途記事に書いてますね。
ゲーム編でも書いたけど東方モチベが最近になって高くなっているという事実。例大祭、というか即売会イベントにも始めて参加したけど思っていたよりも敷居が低くて楽しかったです。サークル活動をしている方々を実際に目にして本当に存在しているんだと感じるというおそらく恒例行事であろうことを体験しました。10月の秋季例大祭では麻雀の対戦会に参加することも出来たんですが、ウマぶり先生を発動させてしまい微妙な麻雀を披露してしまったのが悔い。遊芸祭では土田浩翔プロがゲストとして参加していたらしいので、今度そのような機会があったらまた挑戦してみたいです。なんとしてもチートイを上がるんだ・・・。

東方オーケストラコンサート
テイルズオーケストラコンサート
9-nine- Symphonic Concert

なぜかオーケストラコンサートのイベントが秋に3連続であった今年。オーケストラの楽器の種類や構成、コンサートの楽しみ方もちょっとわかってきました。
9-nine-のイベントは個別記事も書いてますが、とても満足度の高いイベントでした。オーケストラパートも声優陣のトークパートも米倉千尋さんのライブパートも盛りだくさんでとても楽しかったです。このイベントで9-nine-の展開もいったん落ち着いたかと思いますが、アニメ化もそのうち控えているでしょう、またそのときに9-nine-が盛り上がるといいですね。
テイルズと東方は他のイベントに比べるとまあこんなもんかなというかんじでした。楽しいというのもまた違うし、良い時間を過ごせたというのが適していますかね。

KSL online 2021 ~Kaginado~

その前のイベントになると4月のKSLになるのか。思っていたより夏にイベント参戦してなかったんですね。
KSLも個別記事にまとめてあるので、ここでは省略。

その他

去年以前は水瀬いのりさんのファンだったんですが、今年(というか去年の途中から)はだいぶ熱が冷めてしまいました。秋のライブツアーは仙台公演に行くつもりだったけどワクチン接種のスケジュールと被り、横浜アリーナの千秋楽は9-nine-のイベントと被り、町民集会は法事での帰省と被りで、イベントのタイミング・縁が悪すぎたというのもあり全く参加することが出来ず。参加できなさすぎて逆にちょっと熱が上がってきたりもしてますが。界隈の雰囲気も少し嫌気が差してきていたので、まあ頃合いかなという気もしますが、このまま去るというのもなんか心残りもあるので、年明けに発表があるであろうキンスパ2022に参加してみてどう感じるか試したいです。

あとアニメを見るモチベがほとんど無くなりました。春は少し見ていた気がするけど夏秋は何も見てない。ゲームやってエロゲやって野球見てMリーグ見てとかやってたらアニメ見る時間が無いのは何もおかしいところが無いんですが、もう少し取捨選択をしたいですね。

最後に

思っていたよりイベント参加はしていなかったですね。去年は直島にサマポケの聖地巡礼に行っていたりもしたので。
来年は、リスアニ2022、岸田教団ライブツアー、MSSPライブツアー、fripSideライブツアー(未当選)、ChouChoライブ(未当選)が控えているので、今年よりは遠征案件が増えそう。

今年もお疲れさまでした&ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

2021年振り返り~ゲーム編~

2021年も今日で終わりということで、最近やる気が無くて時間が無くて感想を文章に書いてなかったなどを簡単にまとめながら、1年の振り返りをします。いつにもまして自分用の備忘録。

アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-

12月になってから始めて、先日クリアしました。
評判に違わず、とても面白かったです。まだアフターを残していて、それが終わったら個別の感想記事を書く予定なので、細かい感想は省略。去年から今年の始めにかけて「さくらの雲*スカアレットの恋」を遊んで、それと同ライターの作品ということで期待も高かったですが、それに十分に応えてくれる作品でした。買ったのは去年の12月だったけど当時は他にやることがあってできず、どうせやるなら12月にやりたいと思ってい1年取っておいた甲斐があった。

他ノベルゲーム

他に遊んだノベルゲーム(エロゲ)は感想記事を書いてあるので詳細は省略。
リストとしては、
アインシュタインより愛を込めて APOLLOCRISIS
・マルコと銀河竜
・LOOPERS
・9-nine-
・星空鉄道とシロの旅
・さくらの雲*スカアレットの恋(去年から今年にかけて)

・ハミダシクリエイティブ(途中)
・景の海のアペイリア(最初ちょっとだけやって積んでる)
・ふゆからくるる(買ったけど積んでる)

アペイリアとハミクリは年が明けたらやりたい。ハミクリはコミケで続編制作のお知らせもあったしね。
メジャーどころばっかなので、どれも面白かったですね。特に「さくらの雲*スカアレットの恋」、「9-nine-」はとりわけ。さくレットの感想記事はそこそこ見られているみたいで、最近はCS版も出たことでアクセス数も増えててちょっと嬉しい。

英雄伝説 黎の軌跡

昨年の「英雄伝説 創の軌跡」から1年ぶりに発売された、英雄伝説シリーズの新作。空、零・碧、閃に続く軌跡シリーズの第4作。先日の株主総会で「黎の軌跡Ⅱ」の発売も発表されました。

僕自身は空FC・SC・3rd、零・碧をPSPで遊んで、そこから閃シリーズをすっ飛ばして(閃1発売当時にはPS3を持っていなかった、閃3が出る頃にはPS4も買っていたけど今から遊ぶ気にはなれなかった)、創を昨年発売当日に買って遊んだ、という軌跡の軌跡を歩んでいます。そんななかで、主人公や舞台も新しく移り変わり、軌跡シリーズを始めるのにちょうどいいタイミングだったので、今作からまた軌跡の世界を楽しむことにしました。

遊んだ感想ですが、これまでに遊んだ軌跡シリーズと比べても、システムは遊びやすいしシナリオも面白かったです。文字が小さくてコマンドが読みにくかったのが不満くらいですね。
キャラクターも魅力的なキャラが多く、特に主人公であるヴァンが良いキャラだったのが評価高いです。終盤の自己犠牲精神が強すぎるところは軌跡っぽい悪癖感もあったけど、そこでは逆にアニエスの成長が感じられるシーンでもありました。好きなキャラクターはアーロンとカトル、軌跡の男同士の友情とか信頼要素っていいですよね、別に軌跡に限らずですが。あと内田雄馬さんの声ってRPGとかの戦闘要素があるゲームのプレイアブルキャラクターにめっちゃ合ってるだろうなと思ってましたが、やっぱりピッタリでした。これはイースⅨの石川界人さんとかテイルズオブアライズの松岡禎丞さんとかにも同じことを思ってましたが。
今作の敵である〈アルマータ〉関連には作中である程度方がついたけど、シズナとかニナとか意味深な雰囲気を醸し出して終わったキャラクターも多く、次回作の発表も無事行われたのでそれを楽しみに待っていたいと思います。(CV上田麗奈ですよ、絶対裏があるに決まっているじゃないですか)

テイルズオブアライズ

こちらは「テイルズオブベルセリア」以来の5年ぶりのテイルズ完全新作。
簡潔に感想を述べると、”純粋にクオリティが高く面白いゲームではあったが僕はベルセリアのほうが好き”ってかんじでした。昔のJRPGらしい王道展開で、不満点も特にないですが、なんか物足りない印象を受けたのも事実。ただテイルズという作品が今後も作り上げられるという事実はとても喜ばしいもので、これからの作品に期待をかけたいです。
ロウ役の松岡さんは以前からテイルズシリーズのファン、特にリッド役の石田彰さんに憧れ、ヒスイ役の松風さんにお世話になったという話は有名な話なので、松岡さんがテイルズシリーズに関われたということは自分のことのように嬉しかったです。発売後の特番でも、アライズ発売後に寝る間も惜しんで遊んでクリアしたということを話されていましたし、松岡さんがテイルズについて語る場が増えたことも嬉しい。今年のテイフェスでは松岡さんの出演が無かったのが残念ですが、今後出演して前述のお二人との共演があったらいいなあ。石田さんは最近出てないけれども・・・。

東方虹龍洞 〜 Unconnected Marketeers.
東方剛欲異聞 〜 水没した沈愁地獄

東方Projectの新作。東方をリアルタイムで遊んだのは初めて。虹龍洞はEXクリアまで、剛欲異聞は全キャラクリアまで遊びました。今年の3月に初めて例大祭に参加してから東方モチベが上がってそのまま1年を過ごしました。10年くらい昔にハマった東方に今になって熱が再燃するとは思わなかったですね。

ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ

ペルソナ5の続編としてアクション要素が追加された本作。ペルソナ5の1年後が舞台であり、前作で終盤加入だった春などにも活躍の場が増えたり、シナリオも純粋に面白かったりで普通に良作でした。CV三木眞一郎さんのかっこいいお声もアクションゲームによく似合う。トロコンまでは遊んでないので、今後時間があればトロコンもやりたい。

那由多の軌跡・改

昔発売された「那由多の軌跡」のリメイク。PSP版の那由多の軌跡はほどよい難易度やアクション要素でけっこう思い出深い好きなゲームだったので今作も買いました。今作も楽しかったですけど、流石に粗が見えるなという印象。これもトロコンまでやりたいけど時間が・・・。

その他

うたわれるもの斬2

テイルズのちょっと前に発売されて遊んでたけど、アライズ発売までにクリアできず途中で放置。ただ、うたわれるもの偽りの仮面の前日譚「モノクロームメビウス」も発表されて、二人の白皇のアニメ化も控えていて、うたわれもまた盛り上がり始めているのでそのうち続きをやります。

・スカーレットネクサス

テイルズオブヴェスペリアのスタッフが制作したゲームということで発売前から気になっていたゲーム。評判もそこそこいいのでソフトは買いました。いずれやります。

・東方ダンマクカグラ

東方初の公認音楽ゲームという肩書を引っさげて登場したスマホゲーム。発売当初はけっこうな課金とけっこうなガチャの偏りとでEm曲のランカーもどきのことをしていましたが、みんなある程度手持ちが成熟してきた&自分の音ゲースキルの貧弱さとでそろそろランキングを維持するのがキツくなってきたのでそろそろ引退もあるかも。

最後に

社会人になってからCSゲームのモチベが上がってアニメを見る代わりにゲームをする時間が増えました。実際自分にしては結構ゲームをやって感覚があるし、消化率もある程度満足しています。
来年はフロムのELDEN RINGとファルコムの黎の軌跡Ⅱがとりあえず控えていて、エロゲもきゃべつそふとの新作があるので、既にある程度予定が決まっている。空いた時間に積みゲーをいろいろ消化していけたらいいな。雀魂ももう少し真面目にやろうかな。

9-nine- Symphonic Concert

2021/10/17に埼玉県川口市で開催された「9-nine- Symphonic Concert」に参加してきました。

 

イベント構成は全三部に分かれていて、
第一部はゲーム中のBGMをオーケストラアレンジした生演奏、
第二部はキャストの方々が登場してトークコーナー&朗読劇、
第三部はゲームに登場した全楽曲をオーケストラ演奏を添えての米倉千尋さんによる生歌唱、
と途中に15分程度の休憩を挟んで約3時間半の大ボリュームのイベントでした。
ボリュームだけではなくて内容も非常に濃く、各パートだけでも満足できるくらい充実していました。

第一部

第一部のオーケストラ生演奏では、第一~第四楽章に分かれて様々な曲調のBGMが奏でられました。
最初の「drosing morning」が始まったときには早速涙が流れそうになりましたね。現地開催のイベントに参加するのも久しぶりだったのもあって、生で聴く音楽しかもオーケストラ演奏の迫力に当てられて一気に非日常の感覚に誘われました。その後の「dance!dance!dance!」もアップテンポのジャズテイストがとても良くて今回のアレンジの中でもトップクラスで好きです。

第一楽章はポップな明るい、第二楽章は不穏で緊迫感がある、第三楽章はしっとりと心に染み渡る、第四楽章はゲーム本編の最終決戦からエンディングの流れを思い出させるような曲の流れで組み立てられていて、
一番良かったのはやっぱり「mile likelihood」。バイオリンソロの方の演奏がもう格好良すぎてヤバかった(語彙力皆無)。無知なもんで知らなかったんですけど、室屋光一郎さんという有名な方だったんですね。今日完全に覚えたのでこれから気にしていきたいです。

第二部

キャストが登壇してトークショーと朗読劇。天役の種﨑敦美さんがいなかったのは残念ですが、とても楽しかったです。山岡ゆりさんがほぼ初見の状態だったんですが、あんなに破天荒な人だとは思わなかったですね・・・
印象に残っている発言やシーンを書き連ねます。
転売ヤーを話題に出す皮肉満載の朗読劇脚本
オーバーロードを職権濫用する翔(愛が重すぎて初デートをやり直す、天に4股を言いふらされそうになるのを防ぐ)
転売ヤーに恨みがある希亜
・4股でもハーレムでも受け入れるむしろ好きそうな春風
・自分だけを選んでほしい独占欲が強い都
・地雷イベを見越して参加を拒否した天、やっぱり種﨑さんの演技は天才
・福圓さん劇場(顔芸満載、阿部さんのくじを自分が満足するまで引き直す)
・ビデオ出演でも相変わらず挙動不審な種﨑さん

朗読劇が面白すぎましたね。種ちゃんがいないのが残念でしたが、この朗読劇が聞けただけでも今日の価値はありました。今日の映像か音声を後日何かしらの形で世に出してほしいくらい。個人的に9-nine-の日常の掛け合いがとても好きなので今後もドラマCDとかで後日談を供給してほしいです。

第三部

米倉千尋さんの生歌唱&オーケストラアレンジ生演奏。
言うまでもなく素晴らしいかったですよね。ただ自分は今年のコンプリートパッケージから入って一気にプレイしたので、各エピソードを発売ごとに遊んでOPEDを聴き込んでいた人と比べたら受けた感動は小さいかも。それでもゆきいろのOPEDは初めて聴いた時からすごい聴き惚れましたし、今回生で歌声を聴けてとても良かったです。「Be braver!」で途中であの演出が来るんじゃないのかとビクビクしていたのは僕だけじゃないはず。

まとめ

めっちゃ楽しかったです。9-nine-歴は全然短い僕ですけど、今回のイベントで9-nine-がもっと好きになりましたし、もっともっと9-nine-の世界が続いてほしいなと思いました。アニメ化が今最も望まれている気がしますが、アニメ化だとゲーム中に登場した既存のシーンしか描かれないだろうし、個人的にはドラマCDでの後日談をやっぱり所望したいですね。

アインシュタインより愛を込めて APOLLOCRISIS 感想

アインシュタインより愛を込めて APOLLOCRISIS』プレイしました。

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前作(無印)の『アインシュタインより愛を込めて』はプレイ済みで過去に感想記事を書いてあるので、今回も書いてみたいと思います。

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LOOPERS 感想

5/28(金)にKeyから発売された『LOOPERS』を読み終えました。

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 予想以上に面白かったです。脚本が竜騎士07先生ということで期待半分、不安半分で始めたのですが、竜騎士先生要素とKey要素が良い塩梅でバランスが取れていて、両方の魅力を味わえる作品になっていたと思います。

 プレイ時間はボイスをフルで聴いてゆっくり進めて8時間くらい。早い人だと3時間くらいで終えられた人もいるようなので、ボリュームが少ないと言われたらそうなのだろうという気はしますが、僕は満足ですね。2k以上の価値ある時間を過ごせました。

 以下、個人的に述べたいことにネタバレ満載で感想を書いていきます。

 

自分が好きなこと・楽しいこととは何か?

 LOOPERSには様々なメッセージが込められているように感じましたが、僕が一番印象的だったのはこれでした。
 レオナが昏睡状態に陥り、ジョウ・ホリー・リタポンも生気を失いかけていたときに、タイラが企画した宝探しをきっかけに昔好きだったものや自分が本来やりたかったことは何だったのかということを思い出していく、見つけ出していくシーンからしばしば話題に上がっていたテーマ。

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「宝探しとは、自分の一番楽しいことを探すこと」
「時代も状況も問わず、楽しさはいつだって、自らの手で見付け出すもの」
「自分の好きなことでさえ、それの何が好きなのか、わかっていない」
 今作のキーワードでもある宝探しになぞらえて度々語られていました。
 僕個人としては、「自分が本当に楽しいと思えることを自分の手で見つけ出して全力で楽しみ尽くすことの大切さ」をあらためて学びました。最初は楽しいと思って始めたことでも時間が経つと義務感で続けるだけになっていたり、自分以外の他の人の目を気にして本当にやりたいことができなくなっていたり、気が付くと苦しみだけなんてことはよくあることです。娯楽が多く様々なことに目移りしたり周囲の言葉が聞こえてきやすい現代では尚の事。
 そんなときに、自分が最初に持っていた情熱は何に対してだったのか、本来好きだったのは何だったのか、ということを考え直すことが必要であり、それが自分にとっての宝探しということなのだと感じました。
 また楽しさを忘れてしまっていた時間についても、自分にとっての宝物を一度手放して見失ってしまったからこそ、あらためて見つけたときによりいっそう輝いて見えるのであり、その時間も決して無意味ではないということも響きました。今となっては無意味に思える時間も当時の自分にとっては価値ある時間だったのかもしれないし、同じ自分とはいえ今と昔では価値観も異なり、だったら"今の自分"が楽しいと思えることをあらためて探して取り組もうという前向きな気持ちが大事なのかもしれません。 

時の渦の時間軸について

 時の渦がどのような世界だったのか。自己満足の部類ですがちょっと気になるので考えてみたいと思います。
 作中では、「流れる川の途中にある岩の側で渦巻いている葉っぱ」みたいな表現がされていたと思います(正確な表現は忘れました・・・)。
・時の渦では世界全体がループしている。
・ループに自覚があるのはルーパーズの8人。
・稀に時の渦の外から人が入り込んでくることがある。(すなわちルーパーズになる)
・時の渦からゲートを潜り抜けることで元の世界に戻ることができる。
・時の渦の創造主(?)であるミアが存在を否定したことで崩壊が始まった(?)
・タイラたちが元の世界に戻った後にミアの魂が時の渦に取り残されたことで元の世界のミアの容態にも変化が生じた(?)

 気になるのは一番最後のミアの魂が時の渦に残ってから現実世界のミアにも影響が現れたこと。それまでは時の渦の世界は元の世界から完全に切り離された隔絶された世界で、ループしているといっても元の世界ではなく別の世界の時間を繰り返しているのかと思っていました。けれど、現実世界にも影響が出るとなると完全に切り離されているとは考えにくい。パッと思い付いたのはアクセル・ワールドのように現実世界よりも極端に時の流れが遅い世界で8/1を繰り返しているのではないかということ。ただ、あの時点ではミアの精神状態も危うくなり時の渦も崩壊が始まっていたのでイレギュラーな状態になっていただけかもしれない。

 なんにせよ言いたいのはループしていたのは8人だけではなくて、他の人も含めた世界全体で、世界そのものが別の世界だよなあってこと。ループしているのが8人だけだと8人以外の世界はそのまま明日を迎えていることになるし、次の8/1を迎えた時には前日に7/31を終えた世界と合流するのかってなると次々と8人がいない世界が生み出されていくから少し考えにくい。となると、ループものというよりは異世界ものだったのではという感想。
 あとタイラたちが帰還した後の世界は、世界そのものが独立していたのかミアが望んだ世界になっていたのかも気になる。あの世界はミアが望んで生まれたものであるならば、実質ミアが世界の神でありマスターである。ミアの告白に対するタイラの返事は元々のタイラの性格や意識の残り香なのか、単にミアがタイラにそう答えてほしいと願って言わせた言葉なのかは物語に影響はしないけど個人的に興味がある。

印象的だったシーンとか

 何かに挑戦する、足を踏み出す、歩き続けることの大事さというのも今作に込められたテーマであり、自分も感じ入ることは多々ありましたが上手く言葉にできそうにないのでそれは心の中に秘めておこうと思います。

 残りは作中で印象的だったシーンとかをIQを下げて振り返りましょうかね・・・
ミアちゃんかわいい!!!

 いや、めっちゃかわいかったですね。タイラに振り回されてゴスロリの服を着させられたり海に連れて行かれて水着姿になったりと序盤からサービスも多かったですけど、やっぱり花火が絡む2つのシーンはグッときますね。1つめの花火に負けない満開の笑顔はそれまで無愛想な表情が多かったミアの心の扉が開いたような様子が象徴的で、2つめの観覧車の中での物憂げな表情とかは絶対このまま平穏には終わらなさそうな不安を掻き立てられて。
 あと、年齢とか見た目の割にはけっこうそっちの話題にも食い付いてくるな、と。いや、全然構わないんですけどね。むしろ時の渦の中で十数年あるいはそれ以上の時を過ごしていたら精神年齢なんてとっくに成熟していますし。最後の「・・・・・・お、大人になってから捕まえたら・・・・・・ちゃ、ちゃんとわたしのログノートに、名前、記入して下さい・・・・・・」の言い回し大好きです。タイラには伝わっていないようでしたけどね。

 シーンでいうと、ミアを時の渦から救い出すためにルーパーズ全員で宝探しに取り組むところは文句なしに熱かったです。王道な展開だけど、「これこれ!こういうのでいいんだよ!」byジョウ、的な。サイモンが中心にいて放射状に各キャラのカットインが広がるCGも良かったし、そこで流れる千夜一夜VORTEXも最高でした。もちろんそこだけではなく、BGMに関しては流石Key作品で、シリアス・ギャグ・エキサイティングな各場面で見事に雰囲気を盛り上げる音楽は素晴らしかったです。

 最後のタイラとミアのお互いの想いをぶつけあうシーンはまさにKey作品でした。

 最後にあらためて。プレイ時間は8時間と短かったとはいえ、確実に心に残る感動した作品でした。これから8/1を迎える度にこの作品を想い出すと思います。この作品に興味を持たせてくれたKSL2021ありがとう。
 これからも自分が本当に楽しいと思えることをずっと探し続けていきたいです。