鵺のなく頃に

アニメ・ゲーム・イベント・野球の感想を気ままに書き綴ります。

アインシュタインより愛を込めて 坂下唯々菜ルート感想&メモ

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ちょっと間が空いたけれど、唯々菜ルートが終わりました。

 

坂下唯々菜のキャラクター紹介

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 周太が科学特捜部に勧誘する少女。
周太いわくこれという特徴がないのが特徴。
性格は素朴で控えめ。空気を読まない周太に振り回される。
吹奏楽部に所属している。
ラーメンの食べ歩きが趣味。

 

ルートを終えての感想

普通な生活を送りたかっただけの女の子の物語。
共通ルートでは特にこれといったエピソードは無く、地味・平凡・普通なポジションのキャラクターかなと思っていましたが、予想以上に裏切られました。マイエンジェルもあながち間違っていなかったんだな・・・。

家族や友達に見えなく気付かれなくなっていくという話は青ブタの麻衣さんを思い出して、小笠原諸島に出発したときには「北牧台から離れたら普通に認識されるようになるのかなあ」と考えていましたが読みが浅かったですね。夢を見ているという意味では翔子さんのほうが近かったか・・・?

唯々菜本人は実在した人物ではなく、"界狩蛍"という彗星病患者が発症したオーバーロードのテレパシーで生み出された"夢"の人物。佳純や忍と違って、彗星病がガッツリと絡んできましたね。忍ルートの後半で登場した"メシア"の正体が唯々菜(正確には蛍だが、めんどくさいので唯々菜で統一)であったことも判明。メシアの語尾の「~にゃ」は現実の唯々菜は既に精神が壊れていて、自分は猫だと思い込んでいるところから来ているものでしょうね。あと、佳純がなんでボクシングの試合で負けているのかについて答えを述べているし、やっぱりロミ以外の3人の中では最後にプレイするのが前提として書かれていた感がある。

鍵が掛かっていたはずの屋上にいたことや初登場時の羽の演出、あと唯々菜は心の声がテキストで書かれることが他のキャラに比べて多かったことあたりが、実際はテレパシーから生み出された架空の人物であることの伏線だったんですかね。

シナリオ云々はさておきヒロインとしての感想を述べると、純朴で素直でかわいかったです。それでいて愛内のひねくれた発言を聞いても過度に怒ったり悲しんだりすることも無く、軽く受け流せる心の広さや肝が据わっていたところはもはや"普通"ではなかったのでは。私服もかわいく、制服もニーソとふとももが非常に素晴らしかったです。

新しく登場した設定

いろいろ話の根幹に関わりそうな重要な設定が出てきましたが、今回は簡単に。

オーバーロード:彗星病を発症した患者が手に入れる能力、唯々菜は蛍のオーバーロードであるテレパシーの副産物として生み出された。愛内のオーバーロードは鯨から能力を引き出せること?それはまた別の特殊な能力な気もする。

鯨:彗星?遠い星の記憶?彗星病患者が手に入れる能力は元々は鯨が有しているもの?鍵の保有者は鯨から全てを取り出すことができるらしい。一方で、鯨は愛内を取り込もうとしていた(7年間、鍵の保有者だから?)。

メシア:蛍のモーメントであったことが判明。彗星機構の依頼で魂を飛ばして操り、救世主として振る舞っていた。テレパシーの能力を失ってからは活動を停止していたが、愛内を助けるために再度起動することに。

彗星機構と病院:蛍を入院させていた病院と蛍にメシアとして活動させていた彗星機構。両者が協力関係であるかまでは分からないが、極端な対立構造にあるわけではない模様。郷田は蛍の活動について深くは知らない様子だったことから、協力まではいっていないのかも。

まとめ

彗星病や鯨について新たな情報が出てきてシナリオ的にも重要な役割を果たしていた唯々菜ルート。ヒロインとしても好きになる要素が多くて、購入前での期待値を超えてくれました。
次はいよいよロミルート。これまで以上に物語の謎が明かされそうな予感。